営業職の魅力・やりがい10選と、よくある5つの勘違い

現役メーカー営業マンが「営業職の魅力・やりがい」について解説する記事。

営業職というとありがちなイメージとして、以下のようなものがあります。

「ノルマに追い詰められる日々…」

「ノルマ未達だと上司に怒鳴られたり、詰められて大変…」

「取引先に頭を下げてお願いばかりする辛い仕事…」

「接待(飲み会)ばかりで激務な職種…」

実際、こういったイメージどおりの部分も多少あります。とくに個人を相手にする生命保険、証券、銀行員などのリテール営業マンはこれに近い部分があるかと。

いっぽうでメーカー営業とか、商社マンとか、企業を相手にする営業職だと世間一般のイメージとはだいぶ違います。

どの業界の、何を、誰に売る営業職か?

で仕事内容とか魅力、激務度は大きく変わってきますが、まずは一般論としての「営業職のやりがい・魅力」について語ります。そのあとに現役メーカー営業として私の本音と、よくある勘違いについても触れておきます。

就活・転職の面接で「営業職とは?」「なぜ営業職を志望されるのですか?」みたいな質問を必ず受けますので、志望動機を考える際のご参考にどうぞ。

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1.新しい顧客を獲得したときの喜び

営業職のやりがい・魅力として最もありがちなのが「新たな顧客を開拓したときの喜び」があります。

これは業界によって色々あって、たとえば生命保険の営業職であれば「新規に生命保険の契約をとった」、電機メーカー営業職であれば「今まで取引のなかった家電量販店に、TVを売る契約をした」などが挙げられます。

新規顧客を開拓することは容易ではありません。

なぜなら、どんな業界においても日本国内の市場は飽和して、これからは縮小に向かうから。限られたパイの中で、しかもライバルとなる競合他社はたくさんいるので新規顧客の開拓というのは、年々むずかしくなっていくでしょう。

たとえば生命保険のセールスであれば、100件の見込み顧客に会って1件でも決まればラッキー。メーカー営業職はもっと確率は高いですが、それでも結構しんどい。

難しいからこそ、新規顧客を開拓したときの達成感は他職種ではなかなか得られないと思います。

2.新しい商品が売れた!

営業職の魅力・やりがいには「新しい商品が売れたときの喜び」というのもあります。新しい顧客を開拓すること以外にも、ビジネスを伸ばす方法はあるのですね。

既存顧客に新しい商品を売り込んで、うまく売れたとき。

今まで取引のなかった顧客に新しい商品を売り込んで、ライバル企業からシェアを奪ったとき。

上記のようなときに、やりがいを感じることができます。営業職じゃない職種、たとえば経理とか事務職では味わうことができないので、これも営業職の魅力といえば魅力ですね。



3.会社の利益に貢献している、という自負

その他にも営業職の魅力・やりがいには「他のどの職種よりも会社の利益に貢献している」というのもあります。

営業職はどんな業界・企業であっても、あるいはどんな仕事であっても、最前線で「モノ・サービスを売る」ことによって利益を生み出す仕事をしています。これって経理とか人事、事務職、生産、研究開発といった職種にはない魅力ですね。

会社の利益を支えているのは自分だ!

とまではいかないものの、それに近い感覚で仕事をしていますね。営業職は多少なりとも辛い仕事ではありますが、プライドをもって仕事ができる、やりがい・魅力ある職種です。

4.成果が分かりやすく数字に表れる

営業職の魅力・やりがいとして「成果が数字に表れる」というのもあります。

たとえば「今月の売上は100億円で、利益は10億円でした」あるいは、「がんばって新規顧客を開拓した結果、売上が100億円伸びました」みたいな、仕事の成果が数字になることです。

売上が落ち込んだら「もっと頑張らないとなぁ~」ってなりますし、逆に売上がふえれば「この調子でがんばろう」となります。仕事のモチベーションを維持するための、ひとつの指標になるのが数字ですね。

そして世の中、どれだけ頑張っても数字に表れない仕事というのはたくさんあります。経理とか人事、事務職、研究開発といった職種がよい例。営業職じゃない仕事にも魅力・やりがいはそれなりにあります。ただ、ゴールがみえないと(成果が売上などのわかりやすい数字にならないと)やる気を無くしやすいですね。

まぁ、がんばって営業しても成果が数字にまったく表れないときもありますが…。逆に、何もしてなくても売上が急に伸びるなんてこともありますし(メーカー営業限定)。

あくまでも営業職の魅力・やりがいの一般論としてお考えください。



5.結果を出せば年収UPする・出世しやすい

営業職の魅力・やりがいとして「結果を出せば年収あがる」「結果をだせば出世しやすい」というのもあります。これは会社や業界によりますけどね…。

私の勤めているような大手日系メーカーとかは、営業職で結果を出しても年収ダウンもありませんが、年収アップもありません(苦笑)。いっぽうで不動産会社の営業のように、固定給はゴミのように少ないけど成果によって年収2000万円こえるような業界もあります。

一般論として、営業職はノルマさえ達成していれば何をしても許される傾向にありますし、結果をだしていれば年収アップあるいは、出世しやすいですね。逆に結果をだしていない営業マンは辛い仕事になります…。

どんな職種でも結果をだすことは求められますが、営業職は「結果=売上などの数字」となりますので、圧倒的に評価がしやすいのです。

営業職は「数字さえだせばいい」という仕事であって、他のことは大した問題ではありません。シンプルでわかりやすい、魅力ある仕事と思います。

6.顧客に感謝される

よく就活生に「営業職を志望する理由を教えてください」と聞くと、少なからず「誰かの役に立ちたい、感謝される仕事がしたいから」という答えが返ってきます。

これも一般論にすぎないのですが「顧客の役に立つ提案をし、相手に感謝されること」も営業職の魅力・やりがいにつながります。

たとえばメーカー営業職であれば、「当社製のテレビを使えば、こんないい事がありますよ」という感じで売り込みますし、生命保険の営業職であれば「お客様にはこんなプランがオススメですよ」みたいな売り込みをします。

このように提案したことがお客さんの役に立ったとき、「○○さんのお陰で素晴らしい製品ができた」「お陰様でコストダウンできました」などとお礼を言われることが少なからずあります。

「誰かの役に立ち、相手に感謝される」というのはヒトを相手にする営業職ならではの魅力であり、仕事のやりがいにつながります。

ただ現実には、自社の売上・利益、あるいは自分の結果を最大化するためだけに働く営業マンもいるのでなんとも言えませんが…。そのような仕事をしている限り営業職は辛くてつまらないだけの仕事になりますので、お気をつけください(とくに証券会社の営業マンなどが当てはまります)。

7.コミュニケーション能力がUPする

営業職の魅力には「コミュニケーション能力がアップする」という点もあります。営業職は結局のところヒト相手なので、相手に嫌われてしまうとすべてが上手くいかなくなります。ひょっとすると、それだけで商売を失う危険もあります。

したがって営業職であるかぎり「どうやって相手との関係を作ろうか?」をつねに考える必要があり、その結果としてコミュニケーション能力が磨かれていきます。

ここでいうコミュニケーション能力とは、すべらない話をするとかではなく、相手との関係をつくるためのコミュニケーションです。敬語を正しく使うとか、そういうことも重要ではありません。

たとえば私が営業場面で心がけていることは、以下4つあります。

  1. 完成度は二の次でスピーディーに対応する
  2. 誠意をもって対応する
  3. まずは自分から相手のことを好きになる
  4. シンプルにわかりやすく伝える

これって誰にでも普通にできることですよね?

営業職という仕事は勘違いされることも多いのですが、話がつまらなくたって別にいいのです。ビジネスをうまく進めるためのコミュニケーション能力が必要なのですよね。

営業職を3年くらい経験すれば、ビジネスをする上でのコミュニケーション能力が磨かれるのでどんな世界に転職しても、それなりにうまくやっていけるでしょう。これも営業職の魅力といえば、魅力ですかね。

8.あまり飽きない

これも一般論ですが…営業職はいろいろなヒトと関わりながら仕事をするので「仕事に飽きない」というのも魅力・やりがいのひとつです。

どうしても同じことばっかりやっていると、飽きてパフォーマンスが低下するのですよね。その点、営業職は刺激というか、新しいことに出会えることが他の職種よりも多く、あまり飽きることはありません(本人の心がけ次第)。

たとえばメーカー営業であれば、あるときはブラジルで営業したり、とあるときはタイにいったり、たまにはイランに行ったり…。良くも悪くも刺激には事欠かないですね。

国内営業であっても毎日、違う場所に行き、違うヒトにあって、違う話をするわけですから、ヒトに会う数だけいろいろな発見があります。

ところが経理とか事務職、人事、研究開発職であればそうはいきません。毎日おなじ場所にいって、毎日おなじような仕事をして、毎日おなじおっさんの下らない話を聞き…という繰り返しなのですぐに飽きちゃいますね。

したがって、とくに私のような飽き性の人には営業職はとても魅力ある職種です。

9.営業職は誰にでもできる!

営業職は人によって向き不向きはありますが、総じて誰にでもできる、すばらしい職種です。未経験でもできますし、最初のうちはスキルも必要ありません、女性であろうと男性であろうと関係ありません。最低限の営業マニュアルみたいなものはありますが、マニュアルを身につければあとは自由です。

売るものさえあればどんな人にでもできる、という魅力ある職種なのです。

繰り返しになりますが営業職って結局は「ヒト対ヒト」であるため、こうすべきだ!という正解はありません(苦笑)。

「営業マンはお願いするな」というような営業ノウハウ本を売る人もいますが、これを売る人の気持ちがわかりません。どんな相手にでも通用するノウハウなんて、営業には無いのですから。

自分で考えたベスト、あるいは組織の考えるベストをそのとき、そのときにやるだけです。

10.交渉力が身につく

営業マンには何かしらの交渉ごとがつきものであるため、相手との交渉術が鍛えられます。これも営業職の魅力のひとつ。

「どうやって相手を自分にとって都合のよい方向に導くのか?」

というストーリーを組み立てるのが私は好きで、仕事にやりがいを感じられる瞬間です。営業職はただ何となくモノを売るだけでなく「軍師=キングダムでいうところの、かりょうてん」としても優秀でないと売上はのびません(これをマーケティングといったりもします)。

こちらの主張にムリがあればあるほど、交渉術は鍛えられますね。

11.出社する必要がない・嫌いな上司に会わなくてよい

営業職は、外にでてビジネスを持ってくることが仕事です。基本は外回りしていて自分の会社に出社しなくてよいのも、営業職の魅力のひとつ。

とくに私は、むかつく上司の顔をほとんど見る必要がないので助かってますね。この魅力があまりに大きいため、今まで会社を辞めずになんとかなっているのかも(苦笑)。

ただし管理職になると担当業務はすくなくなり、社内の仕事が多くなりがちではありますが…。

営業職についてのよくある「勘違い」

つづいて営業職にまつわる、一般人や就活生がよく勘違いしているポイントについて正しい見解を語っていきます。

営業職の勘違い①頭を下げてばっかりの、辛い仕事

営業職にあるもっとも大きな勘違いはこれ。

営業職って「お願い」と称して、お客さんに頭を下げてばかりの仕事か?といえば答えは「No」。たしかに一部の業界とか企業の営業職は、頭を下げてお願いばかりしている営業マンもいることでしょう。

ただここで考えていただきたいのは、

「頭を下げれば売れますか?」

ということ。たとえば、あなたに保険のセールスがきたときのことを考えましょう。以下2人の営業マンがいたとして、あなたはどちらと契約しますか?

  • 営業マン①なんとか生命保険の契約、ウチでしていただけないでしょうか?お願いしますよ~~(土下座つき)
  • 営業マン②お客様にとって必ずメリットのあるプランを、どこよりも競争力のある価格で提供します。具体的には、プランA・プランB・プランCがございまして、目的に応じていろいろとカスタマイズいたします。これまで頂いた情報の中で、お客様の家族構成を考えますとプランBがよろしいかと存じますが、いかがでしょうか?

私なら営業マン②と契約しますね。ここで何が言いたいかというと「頭を下げたからといって売上は伸びない」ということ。

だから営業職は頭を下げてもよいし、下げなくても構いません。繰り返しにはなりますが、ようはノルマさえクリアすればどんなやり方をしてもよいのです。

したがってお願い営業ばかりする人もいれば、私のように「別に嫌なら買わなくていいよ」という強気な営業スタイルの人もいます。

※商品力が弱ければ弱いほど、業界にライバルが多ければ多いほど、営業職はやることが限られます。そのような弱い企業の営業職になってしまった場合には、お願い営業が増えるかもしれません。

営業職の勘違い②飲み会ばかりのキツイ仕事

これも企業や業界の文化によります。

営業職は、顧客との関係を築くために飲み会(=接待)をします。これはとくに日本や韓国、中国の商習慣で、ある程度は避けられません。

だけどここでも考えていただきたいのは、

「飲み会ばかりしていて売上が伸びますか?」

ということ。たしかに昔は接待さえしていれば、売上がどんどん伸びる時代もありました。でも今はもう日本経済の成長はストップしていて、どの企業も厳しい状況に置かれています。

飲み会さえしていれば売上が伸びるなんてあり得ない。

さらには、どの業界も過剰な接待は禁止、あるいは自主規制していて昔のように週5飲み会・週末は接待ゴルフ、なんてことは絶対にできません。

たとえば、もっとも接待の激しかった製薬会社MR職(製薬会社の営業)ですら、今は業界の自主規制で激減しています。私の勤めるメーカーに規制はありませんが、予算には限りがありますし、そもそもお客さんのほうで「接待禁止(接待を受けたら処分される)」となっている場合が多いですね。

驚くことに、営業にいくと昔はぶっ倒れるまで飲まされていた中国や韓国ですら、接待は規制されてきています(あるにはありますが…回数は明らかに減っています)。

今後も「飲み会文化」はどんどん減っていくと思いますので、ご安心ください。

営業職の勘違い③枕営業とか、いろいろ

枕営業とは体を売って契約を取ることですが、これも単なる都市伝説です。ノルマをクリアするために枕営業をする女性がいるとしたら、「バカ」としか言いようがありません。誰かがおもしろがって話を作っているだけなので、女性の方もご安心ください。

営業職の勘違い④人見知りには向かない

営業職ってヒトと話すことが仕事だから、人見知りの自分にはちょっと向かないなぁ…。と悩んでいる就活生もなかにはいらっしゃることでしょう。

でもご安心ください。

営業職にとって重要なのは、話すことではありません。話をちゃんと聞いて、顧客に役立つ提案をすることなのです。それが売上を増やすことにつながります。

したがって、どんな人でも売るものさえあれば営業はできます。人見知りだとか、人見知りじゃないとかは関係ありません。営業していれば見ず知らずの人と話すことにも慣れます。

実際に私は人見知りですし、死ぬほど話のつまらない人間です。仕事じゃなければ他人とはいっさい関わりたくありません。そんな私でも人の話を聞いて、それなりの提案をすることくらいはできます。

営業職の勘違い⑤ノルマ未達だと「詰め」られる

これは業界と企業によります。

ノルマ未達だと上司に怒鳴られたり、売れるまで営業先から帰ってこれない、とかいろいろ…。企業や業界によっては今でも存在します。

でもこれが営業職のすべてではありません。たとえば私の勤めるメーカーの営業職はノルマ未達でもペナルティーはありません。もちろん、怒鳴られたりもありません。そもそもノルマ達成したからといって年収アップもありません(苦笑)。

売上は自分の努力ではどうにもならない部分がある、ということは上司も分かっているからです。※ノルマの代わりに、売上を増やすためにどれだけ行動したか?を求められます。

営業職で「キツイ業界」と「楽な業界」

営業職に就職・転職するうえでもっとも見るべきなのは、「誰に・何を売っているか?」です。これによって何となく激務なのか楽なのか、ある程度はみわけできます。

もうひとつ重要なポイントとして「その企業の製品を売りたいか?」を考えること。もし製品に愛着がもてなければ営業職は辛い、あるいはつまらない仕事になるでしょう。

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